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キボリノコンノさんインタビュー(2)【木彫きぼりアーティストとしての道のり】

2025年3月24日 by Sato

【木彫きぼりアーティストとしての道のり】

──木彫きぼりを始めたのはいつですか?

「僕が木彫きぼりを始めたのはコロナ禍かの頃ころだったんです。それまで僕ぼくは卓球たっきゅうを趣味しゅみでやっていて。卓球たっきゅうをやるのも楽しいんですけれども、運動をし終おえ、友人と話している時間が楽しかったんです。ところが、コロナ禍かに入って、卓球場たっきゅうじょうが閉鎖へいさされ、友人たちとも会うことがなくなってコミュニケーションが一気に遮断しゃだんされたんです。すごくさびしい気持ちになって。たまたま木彫きぼりを始めて、自分のSNSに投稿とうこうした時に、初めて『いいね』がぴょこぴょこっと2〜3個ついて。そこでコミュニケーションというものを久しぶりに感じたんですよね。すごくいいなと思って、木彫きぼりを通してコミュニケーションをもっと広げたいなって気持ちになりました」

──最初に作った作品は?

「最初に作ったのがコーヒー豆。その時はコーヒー豆が木の素材そざいに似ているからという理由で作ってみたんですね。まだ着色ちょくしょくの技術ぎじゅつも何もなくて、DIYで使っていた家具かぐに塗ぬるための茶色いオイルを塗ぬっただけだったんですけれど」

『コーヒー豆』

──SNSはいわゆるプライベートのアカウントでアップしていたんですか?

「個人的なアカウントで、『ちょっと木を彫ほってみたよ〜』みたいな軽い感じで、友人や知人に向けてアップしたら、『いいね』がついて。『これ、すごくない?』みたいなコメントが来たりして。その反応はんのうを見ておもしろいなと思って、何かもう1個作ってみようと思って、木のそのままの色でピーナッツを作りました。それからピスタチオを作ったんですが、見てくれている友人に『何かもっとおもしろいものを見せたいな』と思って、お菓子かしとかを作り始はじめたんですよね。最初はそんなに上手じゃなかったですけれど、今までと違ちがう反応はんのうがあったりして、すごく楽しいなって思って『もっとやってみよう!』と自然と作品が増ふえていったんです」

──みんなが楽しんでくれる気持ちが木彫きぼりへの情熱じょうねつにつながったのでしょうか?

「『彫ほってみよう』って思う気持ちは、実は自分の中にそれほどなくて、友人などから『これ作ってよ』みたいにリクエストされるんですよね。それを作るとしたら、自分だったらどうおもしろく見せることができるかなっていうのをつなげていって、発展はってんさせてアイデアにすることが多いですね。それではじめは『できないんじゃないか』と思ったものをやっています」

──「できる!」ってものじゃなくて、「できない!」ってものを作るんですか?

「『できる!』と思ったものはおもしろくないんですよ。『これできないでしょ?』みたいに言われたものを作ってやりたいなって気持ちになるんですよね。『作ったらびっくりするでしょ』って気持ちで」

──どんどんびっくりさせてやろうと。

「できないものに最初に挑戦ちょうせんしたのは、木彫きぼりのナッツとか作り始めたときなんですけれど。卓球たっきゅうチームの友人が「透明とうめいなものを作ってよ」って言ってきたんです。「そんなの無理むりに決きまっているじゃん」って言いながらも、作ってみせたら絶対ぜったいにびっくりしてくれるだろうなって思って。じゃあ透明とうめいなものを作ってみようって、氷こおりの作品(『溶とけかけの氷こおり』)を作ったんですよ。だから『驚おどろかせたい、何かびっくりさせたい』という気持ちがあるんですよね」

『溶けかけの氷』

──確たしかに氷こおりの作品は想像そうぞうつかないですよね。

「自分の中ではできないと思っているものを作りたいんですよね。できないギリギリを攻せめたい。とんでもなくできないものもあるんですよ。わたあめだとか。ふわふわ感かんのはしっこをどう表現ひょうげんするかとか、『できなさそうなんだけれど、がんばったらできるんじゃないかな』っていうのを探さがしています。なんとなくイメージをしてみて、見てくれる人の反応はんのうというか、期待きたいを裏切うらぎりたいんですよね。『うわ、やられた』みたいなのが楽しいんです」

──そして「木彫きぼりアーティスト」としての道を歩あゆむことになります。

「木彫きぼりをしていく中で、SNSで見てくれている人たちから、『展覧会てんらんかい開いてください』だとか、『近くで実物じつぶつを見たいです』ってコメントがすごく多くなってきて、ちょっとずつ気持ちが高まっていきました。当時は公務員こうむいんだったので、本格的な展覧会てんらんかいというのはできないし、作品集を作ったりとかもできなかったので、今のままだと、SNSでアップするだけで終わってしまうなって思って。もっと見てもらうためには転職てんしょくするなり、プロでやっていくなりっていうのをしていかなければと独立どくりつを決意けついしました。もっとみんなを楽しませたいなって気持ちが高まっていったので、自分の中では、答えが見えていなくてもいいかなって思っていて。どうやって活躍かつやくしていくみたいな未来予想図よぞうずが見えなくても、活動かつどうは無限むげんに広げられる気がしていて。それこそ木彫きぼりを始めて、ちょっとバズり始めてから、人生で一度も経験けいけんしたことがなかったようなことをたくさん経験けいけんしました。テレビに出演しゅつえんしたりとか。そういう話をみなさんからいただいて、自分で目標もくひょうを決めなくても、好きなことを一生懸命いっしょうけんめいやっていれば、いずれ何かにつながるんじゃないかなってすごく思っていたんです。だから木彫きぼりアーティストとしての道を選えらびました。木彫きぼりに関心かんしんを持ってくれる方が増ふえたらうれしいし、みんなでいろいろなことに挑戦ちょうせんして、むしろみんなから驚おどろかされたい気持ちもあります。みんなで王国作りたい。僕は食べ物を作って、ほかの人は家具かぐとか雑貨ざっかとかを作って、ひとつの家ができたりしたらおもしろいですよね」


((3)【食べ物の作品が多い理由】へ続く)


キボリノコンノさん プロフィール

木彫きぼりアーティスト。1988年生まれ。2021年に趣味しゅみで木彫きぼりをはじめ、「あっと驚おどろくもの」をテーマに作品を制作せいさく、SNSで発表はっぴょうし続つづけている。数多かずおおくの作品がテレビやインターネットで話題わだいとなり、2023年からプロの木彫きぼりアーティストとして本格的ほんかくてきに活動けつどうを開始かいし。全国各地かくちで展覧会てんらんかいやワークショップなどのイベントを開催かいさい。

ホームページhttps://kibori-no-konno.jimdofree.com
X(旧Twitter) https://twitter.com/kibori_no_konno
Instagram https://www.instagram.com/kibori_no_konno
YouTube https://www.youtube.com/@kibori_no_konno
TikTok https://www.tiktok.com/@kibori_no_konno

(取材・撮影日:2023年11月12日 少年写真ニュース編集部 吉岡)

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カテゴリー: インタービュー

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