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「ミロ展てん」東京都美術館びじゅつかんで開催中かいさいちゅう【高校生以下無料】

2025年3月28日 by Sato

20世紀を代表するスペインの巨匠きょしょう、ジュアン・ミロ。
ミロの初期から晩年ばんねんまでをたどる大規模だいきぼな回顧展かいこてんが、7月6日(日)まで東京都美術館びじゅつかん(東京都台東区上野公園)で開催かいさいされています。

<絵画(カタツムリ、女、花、星)> 1934年 国立ソフィア王妃芸術センター、マドリード

■ ジュアン・ミロとは?


ジュアン・ミロ(Joan Miró, 1893–1983)は、スペイン・カタルーニャ州しゅうで生まれた、20世紀を代表する画家のひとりです。絵画をはじめ、彫刻ちょうこくや陶芸とうげい、版画はんが、壁画へきがなど、さまざまなジャンルで作品を手がけました。

ミロの作品には、単純たんじゅんな線や形、記号きごうのようなモチーフがよく登場とうじょうします。赤や青、黄色などのあざやかな色づかいも特徴とくちょうで、目にした人の印象いんしょうに残のこりやすい作品が多いです。ミロは、現実げんじつのものをそのまま描えがくのではなく、線せんや色、形のバランスを大切にしながら、自分だけの表現ひょうげんを追求ついきゅうしていきました。

1920年代には、フランス・パリで詩人しじんのアンドレ・ブルトンらと交流こうりゅうし、「シュルレアリスム(超現実主義ちょうげんじつしゅぎ)」の動きにも関かかわりました。ただし、ミロ自身はどのグループにもとらわれず、自分のペースで独自どくじのスタイルを築きずいていったとされています。

代表作には、<星座せいざ>シリーズ(1940–41年)や<カタルーニャ農民のうみんの頭部>(1925年)、<青 I, II, III>(1961年)、<絵画>(1933年)などがあります。晩年ばんねんになると、壁画へきがや彫刻ちょうこくといった大きな作品にも力を入れていました。

彼の死後の1975年には、その業績ぎょうせきをたたえて、スペイン・バルセロナに「ジュアン・ミロ財団ざいだん」が設立せつりつされました。生涯しょうがいを通じて表現ひょうげんの可能性かのうせいを広げ続けたミロの作品は、今も世界中の美術館びじゅつかんで見ることができます。



〈星座せいざ〉シリーズ <女と鳥> 1940年 ナーマド・コレクション

今回の展覧会てんらんかいでは、世界各国の美術館びじゅつかんや個人コレクションから集められたミロの代表作が展示てんじされています。特に注目したいのは、彼かれの傑作けっさく〈星座せいざ〉シリーズで、全23点のうち3点を一度に鑑賞かんしょうできる貴重きちょうな機会きかいとなっています。これらは当時戦禍せんかを逃のがれながら描えがかれたもので、夜空の輝かがやきや音楽的なリズムを思わせる、ミロ独特の抽象ちゅうしょう表現ひょうげんが凝縮ぎょうしゅくされています。



『ミロ展』のようす。1階には陶芸とうげい、2階には彫刻ちょうこく、壁画へきがなどを中心に展示てんじされています。

ミロの作品の魅力みりょくは、その自由な発想と、見る人の想像力を自然に引き出す表現ひょうげん方法にあります。人や動物のようで、そうとは言い切れない不思議な形や、記号のような線や点が多く登場する作品は、何を表しているのかを決めつけず、見る人自身の感じ方にゆだねられるのが特徴とくちょうです。

また、赤・青・黄などの原色による鮮あざやかな色づかいや、単純たんじゅんな形の組み合わせによって、まるで音楽のようなリズムが生まれ、視覚しかくだけでなく感覚にも訴うったえかけてきます。そこには、「こう描かかなければならない」といったルールを超えた、表現の自由さが息づいています。

作品に答えや意味を求めるのではなく、観みる者それぞれが「感じること」そのものを楽しめる、それがミロの作品の魅力みりょくです。



『ミロ展』

会期  7月6日(日)まで
会場  東京都美術館 企画展示室 東京都台東区上野公園8-36
時間  9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
休業日 月曜日、5月7日(水)(ただし4月28日・5月5日は閉室)
料金  18歳以下・高校生以下は無料・一般2,300円
※18歳以下、高校生、大学生・専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください。
※土日・祝日のみ日時指定予約が可能です。当日券も館内で販売します。ただしご来場時に販売予定枚数が完売している場合があります。また、混雑時にはご入場まで時間がかかる場合があります。

公式サイト:https://miro2025.exhibit.jp


文・撮影 s.sato

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カテゴリー: イベント, 美術

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