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子どもたちが車いすバスケに挑戦ちょうせん!〜啓明けいめい学園初等部しょとうぶ(東京都)でパラスポーツ体験たいけん型出前授業じゅぎょう「あすチャレ!スクール」開催かいさい〜

2025年4月7日 by Sato

日本財団パラスポーツサポートセンターが実施じっしする、パラスポーツを通つうじて、児童じどう生徒たちに共生きょうせい社会への気づきや学びの機会きかいを提供ていきょうするパラスポーツ体験型たいけんがた出前授業じゅぎょう「あすチャレ! スクール」。

2月10日に、東京都昭島あきしま市にある啓明けいめい学園初等学校の6年生を対象たいしょうに実施じっしされました。

車いすバスケットボールに挑戦する啓明学園初等学校の6年生

「あすチャレ!スクール」が啓明けいめい学園にて開催かいさいされるのは今回で3回目。

第1回は、2021年にさかのぼります。講師こうしとして来校した根木ねぎ慎志しんじさん(シドニー2000パラリンピック男子車いすバスケットボール日本代表キャプテン)は、子どもたちに「何かをするうえで困こまることを『障しょうがい』とするならば、それは人や社会がつくってしまっているもの。でもそれなら、障しょうがいをとりのぞくことができるのもまた人の力なのではないか」というメッセージを伝えました。

根木さんにまた学校に来てもらえるように何かしたいと考えた子どもたちの中から、「もしこの学校に車いすで来るのに『障しょうがい』となるものがあるのなら、それをとりのぞきたい」という意見いけんが出ました。

その思いから、それまでは学校になかった車いす用のスロープを作ろうということになり、当時とうじの6年生が卒業そつぎょう制作として、スロープの制作に取り組みました。

2022年9月、啓明けいめい学園で実施じっしされた2回目の「あすチャレ! スクール」の授業じゅぎょうのあとに、根木さんはそのスロープを作った子どもたちと再会しました。この日の会場となった体育館の入り口には、子どもたちが制作せいさくしたスロープが設置せっちされました。


そして、啓明けいめい学園での3回目の授業じゅぎょうが2025年2月に行われました。

プログラムは、(1)パラアスリートによるデモンストレーション、(2)パラスポーツ体験たいけん、(3)あらゆる学びのヒントが詰つまったパラアスリートの講話こうわの3部構成こうせいです。

啓明けいめい学園では、90分間の授業じゅぎょうの中で、まず、根木さんによる車いすバスケットボールのシュートなどのデモストレーションが行われました。難易度なんいどの高いスリーポイントスートをはじめとした華麗かれいなプレーを披露ひろうし、会場は大盛おおもり上がり。

そのあと、車いすバスケットボールで使用する競技用きょうぎようの車いすを実際じっさいに使った車いすリレーを行い、子どもたちは、競技用きょうぎよう車いすの操作そうさを体験たいけん。最初さいしょは思うように動かず、苦労する様子も見られました。

全員が操作そうさを体験たいけんしたあと、代表児童じどう10名による車いすバスケットボールの試合しあいが行われ、子どもたちはプレーに応援おうえんに大盛おおもり上がり!

シュートは決まるかな?

最後さいごは根木さんによる講話こうわが行われました。

根木さんの講話に耳を傾ける児童たち

根木さんは高校3年生のとき、突然とつぜんの交通事故こうつうじこで脊髄せきずいを損傷そんしょうし、車いす生活を余儀よぎなくされました。しかし、車いすバスケットボールと出会い、友人やチームメイトの支ささえを受うけながら、努力どりょくを重かさねました。その結果けっか、日本代表選手せんしゅとしてパラリンピックに出場することができたという話から、さらに、2年前出会いがきっかけで制作せいさくされた啓明けいめい学園のスロープのエピソードにも触ふれました。

プログラムを受講じゅこうした児童は、「もともとバスケットボールをやっていますが、車いすバスケットボールでは、いつものようにドリブルしたり、リターンしたりすることが難むずかしかったです。根木さんのチャレンジしたことや、周まわりや友だちの支ささえがあったことがすごいと思いました」と感想を話してくれました。


2022年の「あすチャレ! スクール」とスロープを制作せいさくしたときの6年生の担任たんにんであり、今回も6年生の担任たんにんを務つとめている天野美穂先生は、「障しょうがいを取り除のぞくのも自分たちという根木さんのお話が今回もありましたが、2年前にスロープを作った子どもたちも、障しょうがいを取とり除のぞくのは私たち、『あ、そうだ!』と思ったらやらずにはいられないから、自分たちでスロープを作りたいといって始めました。多様たような背景はいけいがある子どもたちが多く、日常にちじょうから得意とくいなこと、苦手なことがあることが当たり前の環境かんきょうのなかで、障しょうがいのある・なしも当たり前のことと感じることが大切だと思います。子どもたちが世界に出ていったときに、障しょうがいのある・なしとか、外国人だからなどということではなく、みんなが相手を自分事ごととして思いやり、人と人が出会ったときに『この人のことを応援おうえんしたいな』、『何かできるかな』と思いあえるような相手や仲間が増ふえていくように育そだってほしいなと思います。そういう学びとして実際じっさいに体験たいけんしたり、根木講師こうしに会って声を聞くことができたりしたので、今後どこかでふとした瞬間しゅんかんに、今日のことを思い出してくれればと思います」と話してくれました。

天野美穂先生(啓明学園初等学校)

根木さんは、最後にこう結むずびました。

「パラスポーツや車いすユーザーである自分を通つうじて、『違ちがい』ってあるよね、それぞれにみんな違ちがうよね、と自分事としてとらえてほしいと思います。『あすチャレ! スクール』は2016年から始はじめていますが、東京2020パラリンピックを契機けいきにみんなの視点してんも変かわってきて、障しょうがいのある・なしって難むずかしいことじゃないよね、そうだよね、と言ってもらえるようになってきたと思います。リバースエデュケーションといいますが、家に帰って『今日、車いすバスケの人が来てね、障しょうがいって社会がつくってるって言っててね』と、子どもたちが自分たちの言葉で家族に伝つたえることが大切です。先生たちもいっしょに学んでいただけると良よい、と思っています」

講師を務めた根木慎志さん



「あすチャレ !スクール」は、小学校、中学校、高等学校、特別とくべつ支援しえん学校がっこう向けのパラアスリートから学ぶ、90分間のパラスポーツ体験型出前授業です。車いすバスケットボール、車いす陸上りくじょう、ゴールボールの3つのプログラムがあり、2016年の開始から2024年度3月末までに、全国で2,607回実施じっし、29万人以上の児童生徒が参加さんかしています。パラリンピック出場経験者けいけんしゃや現役げんえきパラアスリートなど、経験けいけん豊富ほうふな講師陣こうしじんが、パラスポーツの魅力みりょくや障しょうがいへの理解りかい、チャレンジ力などについて、経験談けいけんだんとともに子どもたちにお伝つたえします。




日本財団パラスポサポートセンター「あすチャレ! スクール」事務局
電話 03−6807−4418 (※電話受付:平日10時〜17時)
FAX 03−6807−4988
メール school@parasapo.tokyo
住所 〒107-0052 東京都港区赤坂1−2−2 日本財団ビル3階
「あすチャレ! スクール」公式サイト https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/school/

制作協力/写真提供:日本財団パラスポーツサポートセンター


記事:デジタル写真ニュース編集部 吉岡

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カテゴリー: スポーツ

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