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中野区立桃花とうか小学校しょうがっこう(東京都)で開催かいさい デフリンピック特別とくべつ授業じゅぎょう『きこえないってどんな世界?』

2025年6月19日 by Sato

今年の11月15日から26日までの12日間、東京都、福島県、静岡県しずおかけんで開催かいさいされる、デフ(きこえない・きこえにくい)アスリートのための国際こくさいスポーツ大会「東京2025デフリンピック」に向けて、5月9日に中野区立桃花とうか小学校(東京都)で、小学校6年生約120人を対象たいしょうに、特別とくべつ授業じゅぎょう『きこえないってどんな世界?』が開催かいさいされました。


特別とくべつ授業じゅぎょうでは、3つのプログラムが行われました。

(1)デフリンピック特別とくべつ授業じゅぎょう

まず、川俣郁美かわまたいくみさん(日本財団ざいだんスタッフ/東京2025デフリンピック応援おうえんアンバサダー)と、デフテコンドーの星野萌ほしのもえ選手せんしゅ(筑波技術つくばぎじゅつ大学4年生)による、きこえない世界やデフリンピック、手話言語コミュニケーションについて理解りかいを深める特別講義とくべつこうぎがクイズ形式で行われました。

特別とくべつ授業じゅぎょう用に配られた教材きょうざい「学ぼう!デフリンピック」をそれぞれ読みながら、授業じょうぎょうの開始を待ちます。


手話表現者ひょうげんしゃで、デフアスリートへ届とどける、目で伝つたわる応援おうえんのカタチ「サインエール」の開発メンバー、西脇将伍にしわきしょうごさんから、手話の拍手はくしゅの指導しどうがあり、川俣かわまたさんと星野選手せんしゅを手話の拍手はくしゅで迎むかえました。


デフテコンドーの競技きょうぎ会場は、桃花とうか小学校がある中野区の中野区立総合そうごう体育館です。星野選手せんしゅが「テコンドーは韓国かんこく発症はっしょうの武道ぶどうで、足技あしわざ、キックの技わざを使った格闘技かくとうぎの一種いっしゅです。競技きょうぎは2つで、型かたの『プムセ』と組み手の『キョルギ』。美しさや正確せいかくさ、力強さを審判しんぱんが評価ひょうかして、勝ち負けが決まるという競技きょうぎです」と、競技きょうぎの説明せつめいをしました。


世界にはいろいろな人が生活をしていて、そのうち20人にひとりが「聴覚ちょうかく障しょうがい者」ということも紹介しょうかいされました。

 「きこえない人は、みんな同じではないんです。補聴器ほちょうきを使う人もいれば、使わない人もいます。手話を使う人もいれば、手話がいらない人もいます。本当にさまざまなので、相手に合わせた方法ほうほうを考えてコミュニケーションをとることが大切です。1対1なら口の形を読み取って内容ないようを理解りかいできても、大勢おおぜいに囲かこまれたらそれはできないから、紙に書いたり、手話を使ったりしてほしいです。だから、相手に『いちばん良よい方法ほうほうはなんですか?』と聞くことも大切です」と、川俣かわまたさんは児童じどうたちに伝つたえました。


身近な言葉でもある、「ありがとう」や「うれしい」、また「デフリンピック」などの手話もいっしょに勉強しました。

ただし、手話は世界共通きょうつうではなく、国ごとに異ことなる手話があり、200以上いじょうの種類しゅるいが存在そんざいします。デフリンピックのように世界中のろう者が集まる国際こくさい大会では、「国際こくさい手話」が使用されることも説明せつめいされました。

さらに競技きょうぎごとに工夫くふうがあり、デフサッカーでは笛の代わりに旗はたを振ふり、デフ陸上りくじょうやデフ水泳では、スタートの合図にピストルの代わりにランプが使われます。デフテコンドーの場合は、「審判しんぱんは選手せんしゅが見える位置いちまで回り込こんで、合図をしてくれます」と星野選手せんしゅ。


その後、きこえる人もきこえない人も、音の強さやリズムを体で感じて、いっしょに音を楽しむことができる「Ontenna(オンテナ)」を、みんなで体験たいけんしました。


代表の児童じどうがたたく太鼓たいこの音に「Ontenna(オンテナ)」が反応はんのうし、音の大小に合わせて振動しんどうすると、児童じどうたちからは驚おどろきの声が上がりました。


星野選手せんしゅは、「初はじめて体験たいけんしましたが、大きい音、小さい音に合わせて振動しんどうするので、音の形がわかるというか、すごくおもしろいと思います」と話しました。



(2)異言語いげんご謎解なぞときゲーム

5月9日は「謎解なぞときの日」ということもあり、手話言語が解決かいけつのヒントとなる「異言語いげんご謎解なぞときゲーム」が実施じっしされました。

西脇にしわきさんは、「音声のコミュニケーションだけではなく、身振みぶりや紙に文字を書いて伝つたえるコミュニケーションもあるので、それを使った謎解なぞときゲームを考えました。手話で謎解なぞときにチャレンジしてください!」と説明せつめいしました。


児童じどうたちは数人のグループにわかれ、西脇にしわきさんとともに、手話言語、ジェスチャー、文字を使って謎なぞを解とき、鍵のかかった宝箱たからばこを開けるゲームに挑戦ちょうせん。


特別とくべつ講義こうぎで学んだ手話などをヒントに、みんなで協力して謎なぞを解といていきます。宝箱たからばこを開けたチームからは、歓声かんせいが上がりました。



(2)テコンドーエキシビジョン、サインエールの体験たいけん

最後さいごに、西脇にしわきさんが開発した「サインエール」を使った応援おうえんを練習しました。手話の拍手はくしゅをベースに、『行け!』『大丈夫だいじょうぶ 勝つ!』『日本 メダルを つかみ取れ!』の3つがあります。

西脇にしわきさんは、「サインエールで大事にしているのは、選手せんしゅに熱気ねっきや応援おうえんを届とどけたいという気持ちです。ろう者と聴者ちょうしゃ、国が違ちがう人、さまざまな人たちが集まって、その壁かべを取り壊こわすことができるのがサインエールです。気持ちが目に見えるということに今日はみんな気づいてくれたのでよかったです」と話しました。


星野選手せんしゅによるデフテコンドーのプムセ(型かた)の実演じつえんの前に、さっそく『大丈夫だいじょうぶ 勝つ!』のサインエールを送り、星野選手せんしゅは本番さながらの演武えんぶを披露ひろう。


力強い演武えんぶ後、手話の拍手はくしゅや、『日本 メダルを つかみとれ!』のサインエールを送ると、星野選手せんしゅは「たくさんの人に応援おうえんされているんだ、という自信じしんをもって演武えんぶができました。ろうの子どもが、いつか自分もアスリートとしてがんばりたいと思えるような選手せんしゅになりたいです」と、児童じどうたちに感謝かんしゃを伝つたえました。


参加さんかした児童じどうも、「これから大人になって社会に出ていくと、きこえない人もたくさんいると思います。そうした人たちと仕事をしたり、関係かんけいを築きずいたりするうえで、手話などをもっと知りたいと思いました」などと、感想を話してくれました。


「東京2025デフリンピック」まであと150日を切りました。

今大会は、1924年にパリで第1回デフリンピックが開催かいさいされてから100周年しゅうねんの記念きねんとなる歴史れきしに残のこる大会で、夏季かき・冬季とうきを含ふくめて日本初開催はつかいさいとなります。21競技きょうぎが実施じっしされ、日本を含ふくむ世界70〜80の国と地域ちいきから、約やく3000人の選手せんしゅが参加します。みんなで応援おうえんしましょう!


(取材・撮影:2025年5月9日「デジタル少年写真ニュース」編集部 吉岡)

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カテゴリー: 学校現場から

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