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この夏は古代オリエントの世界にタイムスリップ!

2025年7月25日 by yoshioka

東京・池袋いけぶくろにある古代オリエント博物館はくぶつかん(サンシャインシティ文化会館ビル)で、夏の特別展とくべつてんと題して、「みる!さわる!つくる!古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム」と「THE ANCIENT GLASS -古代ガラスの3つの軌跡きせき–」が9月7日(日)まで開催かいさいされます。


古代オリエント博物館はくぶつかんは、文明発祥はっしょうの地といわれる西アジア・エジプト地域ちいきの古代文明を紹介しょうかいする目的もくてきで、1978年に我わが国最初さいしょの古代オリエント地域専門ちいきせんもんの博物館はくぶつかんとして開館しました。

西アジアやエジプトを中心に世界最古さいこの文明が栄さかえた、古代オリエントの歴史れきしをたどることができます。

また同館どうかんには、人類じんるいの生活の根幹こんかんであり、文明が生まれるきっかけとなった定住生活や農耕のうこう、牧畜ぼくちくについての資料しりょうをはじめ、武器ぶきや道具、装飾そうしょく品ひん、青銅器せいどうき、土器どき、ガラス製品など、人びとの生活において西アジア‧エジプト地域ちいきで重要じゅうような役割やくわりを果はたした貴重きちょうな資料しりょうが約やく5000点収蔵しゅうぞうされています。



紀元前きげんぜん3000年ごろから紀元前きげんぜん330年ごろまでの間に、現在げんざいの西アジア・エジプトを中心に世界最古せかいさいこの文明が栄さかえた古代オリエントで、世界で最初さいしょに都市国家が形成けいせいされたと考えられています。

当時の人びとは川の近くに町を作り、穀物こくもつや家畜かちくを育てながら暮くらしていました。今から約やく5500年前には、すでに都市ができ、文字や宗教しゅうきょうも存在そんざいしていました。

私わたしたちの今の生活のもともとの形も、この古代オリエントから始まったといえるかもしれません。


【夏の特別展とくべつてん1】みる!さわる!つくる!古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム

「夏休みは、古代オリエントという、一見子どもたちにはなじみのない文明を伝つたえる絶好ぜっこうの機会きかいなので、博物館はくぶつかんに来て少しでもその世界を知ってもらい、親しんでもらえたらと思います」と教育普及ふきゅう員の髙見たかみ妙たえさんが話すとおり、「みる」「さわる」「つくる」という仕掛しかけが盛もりだくさんの「子どもミュージアム」は、今回で4回目になります。

特とくにまだ世界史せかいしを学んでいない小学生や、古代オリエントの歴史れきし文化をこれから学びたいという大人に向けて、わかりやすく解説かいせつをした「子ども解説かいせつパネル」を設置せっち。位置いちも子どもの目線で見ることができるよう、いつもより低ひくい位置いちにあります。


子どもたちが身近に感じることができるように、ふだんの展示てんじを「くらし」「文字」「うつわ」「いのり・神さま」といった子どもたちにもわかりやすい4つのテーマにわけて展示てんじ。どのテーマにも、古代の道具や技術ぎじゅつを体験たいけんできるようなコーナーを設もうけ、古代オリエントに親しみを持つことができる工夫くふうがなされていて、夏休みの自由研究にもぴったりです。

初はじめての展示てんじとなる「古代メソポタミアの都市を作ろう」は、自由にブロック状じょうのパーツを選えらんで見本を見ながら並ならべたり、好すきに並ならべたりしながら、古代メソポタミアの都市を再現さいげんしていき、遊びながら都市の機能きのうについて学ぶことができます。



「くらし」のコーナーでは、石器せっきや土器どき、建物たてものに使われていた日干ひぼしレンガや、交易こうえきに関かかわるコインやハンコなど、当時の人びとの生活に関かかわりのあるものが展示てんじされています。

ハンコでおもしろいものとしては、コロコロ転がして連続れんぞくした模様もようをつける円筒型えんとうけいのものが、メソポタミアで生まれました。体験たいけんコーナーでは、このハンコのレプリカを使って当時の押印おういんを体験たいけんすることもできます。



「文字」のコーナーでは、今から約やく5000年前に、メソポタミアやエジプトで、くさび形文字やヒエログリフが生まれたことが紹介しょうかいされています。さまざまな記録きろくをするために使われ、文明を発展はってんさせる大きな役割やくわりを果はたしていたそうです。体験たいけんコーナーでは、くさび形文字を日本語の50音にあてはめて、自分の名前を書くことができます。



「うつわ」のコーナーでは、技法ぎほうや素材別そざいべつに、さまざまな目的もくてきで使用されたうつわを紹介しょうかいしています。

古代エジプトでは、ファイアンスという素材そざいのうつわが多く作られていました。

特とくに青緑色のファイアンス製せいのうつわは、再生さいせいを意味する色ということで、とても好このまれていたそうです。ファイアンスの作り方のレシピは残のこっておらず、いまだにその作り方はわかっていないそうです。



「いのり・神さま」のコーナーでは、ミイラの模型もけいや神様を模もしたレプリカのお守りやフィギュアなどが展示てんじされています。髙見たかみさんは、「レプリカなどの展示品てんじひんを見て、触さわっていただき、昔の人たちの考え方も知ってもらいたいです」と、話していました。


【夏の特別展とくべつてん2】THE ANCIENT GLASS ―古代ガラスの3つの軌跡きせき―


古代メソポタミアで誕生たんじょうしたガラスは、現在げんざい、私わたしたちの生活には欠かかせません。ガラスがどのように世界各地かくちへと広がり、発展はってんしていったのか、「古代地中海世界」「古代オリエント世界」「東アジア世界」の3つの軌跡きせきを4章仕立てでたどります。187件けん257点の貴重きちょうな考古・美術資料びじゅつしりょうを通じて、長い歴史れきしの中でその時代の職人しょくにんたちが生み出した技法ぎほうなどを丁寧ていねいに紹介しょうかいしています。


〈第1章〉いにしえのきらめきーガラスの誕生たんじょうー

4000年以上いじょう前に古代メソポタミアで初はじめてガラスができたといわれており、この章では、その当時に作られたネックレスやうつわなどを紹介しょうかいしています。この時代のガラスは不透明ふとうめいで、アクセサリーや化粧品けしょうひんの入れ物など、技術的ぎじゅつてきに小さいものしか作れなかったそうです。日本でガラスが作られるようになったころよりもはるか昔から、西アジアでは、ガラス作りの技術ぎじゅつが進んでいたそうです。ほかにも、トルコ石やラピスラズリのような貴重きちょうな宝石ほうせきをまねして作られたガラスの装飾品そうしょくひんなども展示てんじされています。




〈第2章〉宝物たからもののきらめきー高価こうかで贅沢ぜいたくな素材そざいー

ガラス作りの技術ぎじゅつが発達はったつして、王様や貴族きぞくからの要望ようぼうもあり、不透明ふとうめいなガラスから透明とうめいなガラスへと変かわっていきます。このころ、ガラスは富とみの象徴しょうちょうとされ、身分の高い人のためのものでした。

展示品てんじひんの中には、古代オリエントの中でも特とくに大きな勢力せいりょくを持っていた国で作られたガラスのおわんがあります。

これは、日本の正倉院しょうそういんで見つかったものと同じ方法ほうほうで作られており、表面にきれいなカットが入っているのが特徴とくちょうです。この時代には、ガラスを透明とうめいにするために、化学の知識ちしきも使われるようになりました。銅どうなどを混まぜて、ガラスに色をつけていたこともわかっています。



<第3章>シルクロードのきらめきーガラス技法ぎほうの画期的かっきてき発明ー

紀元前きげんぜん1世紀せいき(2000年くらい前)に、これまでとは違ちがう「吹ふきガラス」というガラスの作り方が生まれました。

それまでは、厚あつくて重おもいガラス製品せいひんが主流でしたが、ガラスを膨ふくらませて作ることで、薄うすくて軽いうつわが量産りょうさんできるようになりました。

この方法ほうほうが開発され、王様や貴族きぞくの人たちのためのものだったガラス製品せいひんが、誰だれでも作れるようになり、一般いっぱんの人にも広まりました。そして、昔の中国とヨーロッパをつなぐシルクロードを通じて、ガラスは世界に広がっていきます。



〈第4章〉東アジアの瑠璃るりのきらめき

ガラスが薄うすくなったことで、いろいろな形を作ったり、飾かざりをつけたりすることができるようになり、その土地で生活する人びとの美意識びいしきや風習ふうしゅうに合わせたガラス製品せいひんが作られるようになります。

西アジアで作られたガラスは、シルクロードを通じて、今から約やく3000年前に中国に伝つたわりました。

中国では、初はじめのころは西アジアから来た材料ざいりょうを使って、ガラス製品せいひんを作っていましたが、次第に中国ならではのガラスを作ろうと、別べつの素材そざいを自分たちで混まぜ、ガラスで玉を作り始めます。展示品てんじひんには、アクセサリーやトンボ玉のほかに、ブタやセミの形をした、ちょっと変かわったものも紹介しょうかいされています。



主任しゅにん研究員の千本せんもと真生まさおさんは「西アジアは人類じんるいにとって大切な場所で、世界で初はじめて都市ができ、農耕のうこうや牧畜ぼくちく、文字や宗教しゅうきょうなど、人間の生活の基礎きそが築きずかれてきました。文明も、西アジアを中心としたオリエントの地で生まれました。今回の展示てんじを通して、長い歴史れきしの中で職人しょくにんたちの技術ぎじゅつがどう発展はってんして、どう広がっていき、その土地の文化を豊ゆたかに育んでいったかを知っていただき、さらにはガラスという素材そざいの奥深おくぶかい魅力みりょくに触ふれていただけたらと思います」と話しました。


最後さいごに、ショップコーナーでは、ガラス作品や、博物館はくぶつかんの展示てんじを元にした本やオリジナルのグッズが購こうにゅう入できます。

博物館はくぶつかんオリジナルのグッズで、今回展示てんじされている古代ガラス製せいのピンをイメージして作られた「ガラスペン」もあります。モチーフになったガラス製せいのピンは、「子どもミュージアム」の「くらし」のコーナーに展示てんじされています。ガラス工芸こうげいがさかんな1〜3世紀せいきごろに作られたもので、頭の部分が鳥の形をしているアクセサリーです。





古代オリエント博物館はくぶつかん 2025年度 夏の特別展とくべつてん

「みる!さわる!つくる!古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム」
「THE ANCIENT GLASS -古代ガラスの3つの軌跡きせき–」
日時:7月12日(土)〜9月7日(日) 10時〜17時(最終さいしゅう入館16時半) ※会期中無休むきゅう
入館料にゅうかんりょう:一般いっぱん 1,200円、大学生・高校生 600円、中学生・小学生 300円  ※団体割引だんたいわりびき・障害者しょうがいしゃ割引わりびきあり
所在地しょざいち:東京都豊島区としまく東池袋ひがしいけぶくろ3−1−4 サンシャインシティ 文化会館ビル7階
問い合わせ先:03-3989-3481

公式HP https://aom-tokyo.com
公式X https://x.com/aom_tokyo
公式Instagram https://www.instagram.com/aom_tokyo/

(取材・撮影 2025年7月10日「デジタル少年写真ニュース」編集部 澤村、吉岡)

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カテゴリー: イベントタグ: エジプト, ガラス, サンシャインシティ, メソポタミア, 世界最古, 中国, 伝統, 古代オリエント, 古代オリエント博物館, 古代ガラス, 夏休み, 文化, 文明, 歴史, 池袋, 西アジア, 親子, 親子イベント, 豊島区

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