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「水泳の聖地」としても名高い東京辰巳国際水泳場が、新たに「東京辰巳アイスアリーナ」として生まれ変わり、9月6日(土)に開業記念のイベントが行われました。

「東京辰巳アイスアリーナ」は、東京都立の施設としては初めてとなる通年型のアイスリンクです。かつてのプールの場所に、2面のアイスリンクを実現しました。
氷上スポーツである、フィギュアスケート、アイスホッケー、ショートトラック、カーリング、パラアイスホッケー、車いすカーリングなどを行うことがでます。
特にメインリンクは国際規格にも対応しており、フィギュアスケートなどの国際大会の実施も可能です。サブリンクには、カーリングシートが常設され、いつでもカーリングを行うことができます。
オープニングセレモニーには、2010年のバンクーバーオリンピックで銅メダルを獲得した高橋大輔さんと2018年の平昌オリンピックに出場した村元哉中さんがスペシャルゲストとして登場して、アイスダンスのダイナミックなパフォーマンスを披露し、会場は熱気に包まれました。











そのあと、華やかなシンクロナイズドスケーティングで観客を魅了したのは、神宮アイスメッセンジャーズ。




開業式典では、小池百合子東京都知事をはじめ、大久保朋果江東区長などがお祝いの言葉を述べたあとにテープカットを行いました。
小池都知事は「辰巳の氷に慣れ親しんだ子どもたちの中から、世界のトップに立つ選手が育ってほしいです」と、その思いを語りました。



会場には、東京2020大会のマスコット、ミライトワ(左)とソメイティ(右)も登場!



スケートエキシビジョンには、2024年江原道ユースオリンピック銅メダリストの高木謡選手、2025年インターハイ2位の蛯原大弥選手、日本女子初の4回転トウループの成功者でもある住吉りをん選手の、注目若手フィギュアスケート選手3名が登場。
さらにはスケート靴をはいたピカチュウも登場し、会場を盛り上げました(写真左から蛯原選手、住吉選手、ピカチュウ、高木選手)。
住吉選手は、「すごく広い立派なリンクが都内にできたことは、都民としても誇らしいですし、オープン記念に滑らせていただいたこともすごくうれしかったです。作りたてのエキシビジョンナンバーを披露させていただきました。すごく滑る氷で、一押しがすっと簡単に滑る感覚がありました。これから製氷の回数を重ねることで、氷が厚くなっていくのではないかと思います。会場では、お客さまも身近に感じることができ、臨場感がありました」と、滑った感想を話しました。




トークステージでは高橋さん、村元さんに加え、2006年トリノ冬季オリンピック金メダリストの荒川静香さんが登場。

「フルサイズの国際規格のリンクで滑ることができる機会は限られたものでしたが、このような会場が都内にできたことは、選手にとってはすごくいいことだと思います。一般の方にも親しんでいただける場所ができたということで、たくさんの方に氷の競技に関心を持っていただきたいですし、スケートは体幹を使うスポーツで、健康にもいいので、幅広い世代の方にスケートを通じて健康になってほしいと思います」と荒川さん。
子どもたちを中心としたスポーツ体験では、スケートをはじめ、カーリング、アイスホッケーなど、ゲストや選手たちが参加者を直接指導。またとない体験となりました。





カーリング元日本代表の市川美余さんたちによるカーリングのデモンストレーションでは、カーリングがどんなスポーツかをはじめ、競技ルールや得点ポイント、見どころなどをわかりやすく説明。
来年3月に開催される、ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会の車いすカーリングの日本代表に内定している小川亜希選手、中島洋治選手や、カーリング国際大会トリノ2025ワールドユニバーシティゲームズで優勝した荻原詠理選手、世界ミックスカーリング選手権大会2024 準優勝の常世田千尋選手も参加し、会場を盛り上げました。






アイスホッケーのデモンストレーションと体験会には、プロアイスホッケーチームのSEIBUプリンセスラビッツと東京ワイルズによる、3on3ゲームのデモンストレーションや、シュートアンドパス体験会が行われました。また、パラアイスホッケーの体験会も行われました。







9月の「2025 東京フィギュアスケート選手権大会」(9月19日(金)〜21日(日)まで開催、入場料無料)をはじめ、10月には、東日本学生フィギュアスケート選手権大会、11月には、東日本ショートトラックスピードスケート選手権大会なども予定されています。
新たな氷上スポーツの聖地、「東京辰巳アイスアリーナ」で、いろいろな氷上スポーツを体験してみてください。
東京辰巳アイスアリーナ
■営業時間:10:00〜18:00
※9:00〜21:00(9:00〜10:00・18:00〜20:00に貸切利用がない場合)
■利用料金:
【一般利用】一般 1,200円、高校生 1,000円、小中学生 800円、未就学児 400円
※スケート靴レンタル 400円
【専用利用】
メインリンク 37,500円〜(1.5時間)
利用説明の詳細はこちら
■利用可能競技:フィギュアスケート、アイスホッケー、ショートトラック、カーリング、パラアイスホッケー、車いすカーリング
■運営:セントラルスポーツ
■公式サイト:
https://ia-tatsumi.tokyo/
(取材・撮影:2025年9月6日「デジタル少年写真ニュース」編集部 吉岡)