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いちばん読んでほしい場所は歯医者さんの待合室ー『出た出た!デッター号2』原作・企画きかくの北折きたおり一はじめ先生にお話をうかがいました

2026年2月20日 by yoshioka

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1月27日に「出た出た!デッター号2〜糖尿病とうにょうびょうと認知症にんちしょうをやっつけろ!〜」(原作・企画きかく:北折きたおり一はじめ、マンガ:黒城くろきろこ、監修かんしゅう:天野あまの敦雄あつお/少年写真新聞社)が発売になりました。



歯科医や歯科医師会いしかいなどを中心に大好評だいこうひょうの本作の原作・企画きかくを担当たんとうしている北折きたおり一はじめ先生に、「デッター号」シリーズへの思いをうかがいました。


『デッター号』シリーズと北折一先生

──今回の「出た出た!デッター号2〜糖尿病とうにょうびょうと認知症にんちしょうをやっつけろ!〜」を作ったきっかけを教えてください


歯周病ししゅうびょうという病気は、歯がただ抜ぬけるだけの病気だと思っていたら、どんどん研究が進んでいく中で、いろいろな病気を引き起こすということがわかってきました。

歯周病ししゅうびょう菌きんが血管けっかんを通って脳のうまで入って、脳のうを溶とかしていたという衝撃しょうげきの事実がわかったので、この本では、そのメカニズムを解とき明かします。

「たいへんな病気になってしまう!」、「口の中のことで、まさかそんなことになってしまうなんて!」など、ふだんはあまり考えないことなんですけれども、せっかく事実としてわかってきたことを知らないまま、病気になってしまうのは残念なので、たくさんの人に知ってもらいたいと思いました。


──1巻かんの「出た出た!デッター号〜歯抜ぬけのナゾを追え〜」と2巻かんでは、内容ないようにどんな違ちがいがありますか?


1巻かんは、ショウタくんが口の中を冒険ぼうけんするのですが、2巻かんでは、口の中だけにとどまらず、血管けっかんの中に入っていって、血管けっかんを通じて脳のうの中まで冒険ぼうけんしていくというところが、最もっとも違ちがう点です。

体の中を探検たんけんする、冒険ぼうけんするというところを、2巻かんではどんどんやっていこうと思って書きました。そもそも2巻かんを出すつもりで1巻かんを出しましたので、両方楽しんでいただければと思います。


2巻の冒険の始まるページ

──特とくに2巻かんでこだわった点は?


これは1巻かんにもいえることなのですが、「環境かんきょう問題」という捉とらえ方です。

口の中のことというと、どうしても「むし歯を予防よぼうしましょう」、「歯周病ししゅうびょうを防ふせぎましょう」くらいにとどまってしまうんですけれども、もっと広い目で見て、地球で起きている「環境かんきょう問題」に似にたようなことが、一人ひとりの体の中でも起こっているという考え方をすることによって、いろいろなことを守っていったり、防ふせいでいったりすることがもっともっとできるんだということを、子どものうちからわかっていただけたら、これからの世の中が変かわっていくんじゃないかなというところに、思いを強くこめました。

1巻かんよりも2巻かんで、「環境かんきょう問題」をより強く入れてみました。

あとは、体の中の菌きんとか物質ぶっしつに性格せいかくがあるはずはないわけですけれども、性格せいかくづけをしてキャラクター化することによって、このキャラクターはそういう思いでこういう働はたらきをしているのかということを想像そうぞうできます。これはすごく大事にしたい部分です。

NHKで「ためしてガッテン」という番組を作っていたときから、「インスリリンちゃん」とか、キャラクター化して性格せいかくをつけることで、理解りかいがしやすくなると思っています。そこが、こだわりポイントですね。

2巻かんでは、1巻かんに加えてさらに新しいキャラクターがいっぱい出てきますので、いろいろ楽しんでいただければな、と思います。

それと、凶悪犯きょうあくはんでしかなかったはずのいちばん悪い菌きん、「ジンジャーバリバリ」が、実は「こんなに変かわった性格せいかくなんだ」ということも、読んでいただくとわかります。

親しみがわく以上いじょうに、別べつの怖こわさが出てくるかなとか。そんなことも思って読んでいただけたらな、と思います。


──お気に入りのシーンを教えてください。


これはですね、原作の立場としては、文章に書いたものを、黒城くろきろこさんにマンガにしていただいたところ、びっくりするくらいいいシーンがいっぱいあってですね、選えらべないんです。

ただ、あえていうならば、めちゃくちゃ地味なシーンなんですけれども、僕ぼくがすごく思いをこめたシーンというのがありまして。

1巻かんでいいますと91ページ、2巻かんでいいますと139ページ。

2つとも似にたようなシーンなんですが、これをぜひみなさんに探さがしていただきたいんです。「ここを気に入っていたんだ」ということを、わかっていだけるとうれしいです。ぜひ、探さがしてみてください。


──新しい女の子のキャラクターもかわいいですが、どこかで見たことがあるような親しみを感じます


NHKに、その子によく似にた名前の子がしかってくれる番組があると思います。そのあたりも楽しんでいただけたら、と思います。


──物語を盛もり上げる名曲も登場します


今の子どもたちのおじいちゃん、おばあちゃん世代に当たる60歳さい前後よりちょっと上の人たちは、あの曲、あの歌詞かしに、とてもなじみがある世代だと思います。その人たちに響ひびいてほしいと思って書きました。

西城さいじょう秀樹ひできさんという歌手を知っていれば、頭の中で、歌詞かしを曲に当てはめながら読むことがきっとできるはずだと思いますので、ぜひ、口ずさんでいただけたらと思います。


──改あらためて2巻かんにこめた思いを教えてください


「知っていれば守れる」ということです。

知らないままだと残念ざんねんなことになってしまいますけれども、知ってさえいれば、自分が何をすればいいか、そんなにたいへんなことをしなくても、ちょっとしたことでまだまだ守れるものはあるんだということを、知ってもらえればと思います。


──1巻かん、2巻かんと今までになかった「超画期的ちょうかっきてきな世界初はつの歯周病ししゅうびょうアクションコミック」ですが、どんな場所で読んでもらいたいですか?


いちばん読んでほしい場所は、歯医者さんの待合室です。原作を書いているときから、そう思っていました。

自分の順番じゅんばんを待ちながら、ついてきたご家族とちょっと話をしながら、お子さんがマンガを読んで、お子さんが診療室しんりょうしつに入ったら、今度はご家族がその続つづきを読む、みたいなシーンを、いちばん想定して書きました。

これから歯が抜ぬけるかもしれない人で、抜ぬけないように努力どりょくや対策たいさくをすることをいちばんできる世代が、お父さん、お母さんの世代です。

小児科しょうにか、小児しょうに歯科しかの診療室しんりょうしつの待合室で、お子さんと親御おやごさんにこのマンガをいっしょに読んでもらう、それがいちばんうれしいです。

あとは、学校図書館で借かりて、家でお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに読んでもらうことも想定しています。


──最後さいごにメッセージをお願ねがいします。


マンガですので、楽しんでもらうだけで十分かなと思っていますけれども、ひとつ僕ぼくからお願いしたいことがあるとするならば、読んだあとに、またいつか、もう1回読んでほしい、そして、2回、3回と読んでほしいということです。

といいますのも、おもしろいだけのマンガはいくらでもあって、確たしかにそれは本当におもしろいと思うんですけれども、『デッター号』のように、体の中のことを知るマンガは、読むタイミング(年齢ねんれい)によっては、入ってくる情報じょうほうの受け取り方が変かわると思うんですね。

たとえば、3年後にもう1回読んだときには、「こういうことをいっているマンガだったんだ」ということへの味わいが変わってくると思います。

ですので、みなさんにお願ねがいしたいのは、いつかまた2回、3回と読んでいただきたい。そう思っています。


メッセージ入りのサイン色紙と北折先生

出た出た!デッター号〜歯抜ぬけのナゾを追え〜
原作・企画きかく:北折きたおり一はじめ、マンガ:黒城くろきろこ、監修かんしゅう:岡崎好秀よしひで、坂本紗有見さゆみ https://www.schoolpress.co.jp/topics/item/c-735_1.html

出た出た!デッター号〜糖尿病とうにょうびょうと認知症にんちしょうをやっつけろ〜
日本学校歯科医会推薦すいせん
原作・企画きかく:北折きたおり一はじめ、マンガ:黒城くろきろこ、監修かんしゅう:天野敦雄あつお https://www.schoolpress.co.jp/topics/item/c-825_1.html

北折きたおり一はじめ先生プロフィール
1964年、愛知県あいちけん生まれ。
人気番組「ためしてガッテン」の制作せいさくを18年務つとめたあと、2013年にNHKを退職たいしょく。
現在げんざいはおもに健康けんこう教育の分野で、「人々のよりよい生活のお手伝てつだい」を目指して、医療いりょう関係者かんけいしゃ向けに「健康けんこう情報じょうほうの伝つたえ方」の研修けんしゅう、一般いっぱん向けに「賢かしこいダイエット」などの講演こうえん・執筆しっぴつを行う。

カテゴリー: インタビュータグ: 8020運動, むし歯, デッター号, デンタル, デンタルクリニック, 北折一, 医科歯科連携, 図書室, 図書館, 成人病, 歯医者, 歯周病, 歯周病菌, 歯磨き, 歯科, 歯科医, 歯科医師, 病気, 糖尿病, 認知症

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