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2026年2月6日から「第25回オリンピック冬季競技大会(2026/ミラノ・コルティナ)」が、また3月6日から「ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会」が開幕し、オリンピック競技として8競技16種別116種目、パラリンピック競技として6競技79種目が実施されます。

公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が運営する、東京都新宿区にある日本オリンピックミュージアム(JOM)で、2026年2月、3月に行われるミラノ・コルティナ2026冬季大会に臨む日本代表の選手たち(TEAM JAPAN)をより身近に感じてもらうため、「ともに、一歩踏み出す勇気を。」をコンセプトに、企画展「ミラノ・コルティナ2026冬季大会 TEAM JAPAN WINTER FEST in JOM」を2026年6月7日(日)まで開催します。
会場では、選手たちが実際に使った競技用具やウェアなどの展示や、オリンピック・パラリンピックで実施される競技の見どころなどをパネルで紹介しています。また、いくつかの競技をさまざまな形で体験できるコーナーもあります。





開催にあたり、公益財団法人日本オリンピック委員会会長で、日本オリンピックミュージアムの館長を務める橋本聖子さんは、「大会で実際に使われたもの、使われるものを展示して、ミュージアムに来たみなさんにオリンピック・パラリンピックをよりリアルに感じていただき、2月と3月に行われる大会を盛り上げていただきたいと思っています。展示を通して、スポーツや選手をより身近に感じたり、子どもたちが自分もやってみたい、将来オリンピックやパラリンピックに出場するアスリートになってみたいと思ったりしてもらえるよう、子どもたちに夢を届けられたらと思っています」とあいさつをしました。
「パラリンピックに向けて、選手たちは最後の調整を行っており、世界と戦う準備を進めています。冬季の競技は夏季の競技に比べて、なかなか情報を発信する機会がない中で、こういった企画展で改めてその魅力を伝えることができるのは、すばらしい機会になるのではないかと思っております」と公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会委員長の三阪洋行さん。
1月17日(土)から4月26日(日)まで、北海道札幌市にある札幌オリンピックミュージアム(SOM)でも、企画展「ミラノ・コルティナ2026冬季大会 TEAM JAPAN WINTER FEST inSOM」を開催することになっており、館長を務める阿部雅司さんは、「私自身オリンピアンとして競技に向き合ってきましたが、オリンピックはメダルや順位だけではなく、挑戦する過程や仲間と共に積み重ねてきた時間にこそ、大きな意味があると感じてきました。冬季大会でも、そうした挑戦をする姿が多くの方の心に届く大会になることを願っています。1月17日から札幌オリンピックミュージアムでの企画展が東京と連動することで、双方の会場から冬季競技の魅力やTEAM JAPANの歩みをより身近に感じていただけると思っています。今回の大会をきっかけに、ウインタースポーツ全体がさらに盛り上がって、次の世代へとつながっていくことを、心から期待しています。来館者の皆様には、展示を通して選手たちの挑戦や思いに触れていただき、TEAM JAPANへあたたかい応援をしていただけたら幸いです」と話しました。
「第25回オリンピック冬季競技大会(2026/ミラノ・コルティナ)」TEAM JAPAN団長を務める伊東秀仁さんは、「前回の北京大会では、コロナ禍でたいへん苦労しながらもアスリートが躍動し、メダル18個という、過去の冬季大会のオリンピックでは最高のメダル数を獲得することができました。今回の大会では、これから決まる選手たちといっしょに、北京大会を越えるメダル数をねらっていきたいと思っています。ここ2大会は平昌、北京とアジア圏で開催されてきましたが、今回のイタリアは、2006年、荒川静香さんが金メダルを獲得したトリノ大会以来。そして、ヨーロッパでは、2014年のソチ大会以来の開催となります。選手たちの気持ちはひとつ。みんなでいっしょに戦おう、そして、多くの方にいっしょに応援していただこうと『ともに一歩踏み出す勇気を。』をコンセプトを掲げての大会となります。応援は選手の力になります。背中を押してくれます。今大会に出場する選手が輝けるように、日本から、現地から、応援をよろしくお願いします」と意気込みを語りました。
「2006年のトリノの大会のときは、私も現役の選手をしておりまして、荒川静香さんが活躍して金メダルをとったのを見て、『私も!』と思って、アルペンスキーで金メダルを獲得することができました。みなさんの応援によって、選手たちがオリンピックでしっかりと大活躍をしてくれれば、パラリンピックにもしっかりとバトンがつながると、改めて感じておりますので、今回の企画展を見ていただくことで、スポーツをやってみよう、冬の競技をやってみよう、オリ・パラを応援したいなという機運が盛り上がってくれるのではないかと思っています。パラリンピックは、行われる6競技すべてに日本の選手の参加が決まりました。アイスホッケーは2018年以来、カーリングは2010年以来ということで、日本選手が一丸となって活躍する姿をみなさんにお見せできるように、がんばってまいりたいと思います。熱い応援を、日本から、さまざまなかたちで届けていただけるとうれしいなと思っております」と「ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会」日本代表選手団団長の大日向邦子さん。今回の企画展には、大日向さんの長野大会での競技風景の写真や、金メダルをはじめとした獲得したメダルなどの展示コーナーもあります。

展示は全競技がそろっており、中には選手のサイン入りのものもあります。3月22日までの前期展示と、6月7日までの後期展示に分かれていて、後期展示では、ミラノ・コルティナ2026冬季大会で選手たちが使用した競技用具やウェアなどを集めて展示をする予定となっています。

ボブスレーの競技用そりは、実際に乗ることができます。公益財団法人日本オリンピック委員会常務理事で、日本オリンピックミュージアム副館長の小谷実可子さんは、ボブスレーやスケルトンの競技用そりに乗ってみて、「これはとっても怖いと思いますが、選手の技術のすごさを理解できると思います」と感想を話してくれました。


体験コーナーでは、スキーなどの競技をVRで擬似体験できたり、車いすカーリングのプレー体験ができたりします。


来場者に知ってもらえるよう、ミュージアム入り口脇のボードには、ミラノ・コルティナ2026冬季大会に実際に出場するTEAM JAPANの選手全員の顔写真、名前、競技が貼り出されますので、確認してみてください。


そのほか、企画展でしか入手できないカプセルトイや、オリジナル飲食メニューの販売もあります。参加すると景品がもらえる、小学生向けのクイズラリーもあるそうです。
日本オリンピックミュージアムで、ミラノ・コルティナ2026冬季大会の競技を体験して、楽しんで、身近に感じて、大会で戦う選手たちを応援しましょう!
企画展概要
名称:ミラノ・コルティナ2026冬季大会 TEAM JAPAN WINTER FEST in JOM
会期:2025年12月23日(火)〜2026年6月7日(日)
前期展示 12月23日(火)〜3月22日(日)
後期展示 3月24日(火)〜6月7日(日)※後期で一部展示替えを行います
会場:日本オリンピックミュージアム1階「WELCOME SALON」(東京都新宿区霞ヶ丘町4−2)
入館料:一般500円、シニア(要証明書)400円、高校生以下(要学生証)無料
※障害者手帳をお持ちのかたと付添人1名無料(要障害者手帳)
休館日:月曜日(月曜日が祝日または休日の場合、翌平日休館)ほか、年末年始及び展示替期間
ホームページ https://japan-olympicmuseum.jp/jp/
(取材・撮影:2025年12月22日「デジタル少年写真ニュース」編集部 吉岡/地図作成:「デジタル少年写真ニュース」編集部 澤村)
