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キボリノコンノさんインタビュー(4)【今後こんごの活動かつどうや目標もくひょうについて】

2025年3月31日 by Sato

【お気に入りの作品について】

──お気に入りの作品を教えてください。

「自分の最高作品は3つあります。『注そそがれるコーヒー』、『味付あじつけ海苔のり』、『カステラになりたい木の気持ち』ですね。『コーヒー豆』を作って1年後に、自分が『コーヒー豆からレベルアップをしたよ』という表現ひょうげんとして作ったのが『注そそがれるコーヒー』です。あの作品は自分で写真を撮影さつえいしたときに、結構けっこう衝撃しょうげきがあって。『コーヒーじゃん!』みたいな。今までにない木彫きぼりになったという満足感まんぞくかんがあったんですよね。『味付あじつけ海苔のり』は、僕が展覧会てんらんかいなどを開くようになって、来たお客さんにただ見て驚おどろかれるよりも何かアクションを入れて楽しんでもらいたいなという気持ちがあって、写真を撮ったときに完成するおもしろさを体感たいかんしてもらえたらいいなと思って作った作品です。本当に完璧かんぺきに表現ひょうげんできました。目で見たら木彫きぼりってわかるのに、写真に撮とると透明とうめいなフィルムに入った味付あじつけ海苔のりに見えちゃうっていうギャップは、会場に来たからこそ楽しめるおもしろさっていう。それを表現ひょうげんできたのですごく気に入っていて。『カステラになりたい木の気持ち』は、自宅にあった角材かくざいがちょうどカステラの切る前のサイズ感で、『これカステラじゃん』って思って。この木が自分から『カステラになりたい』と思ったら、どんなふうに変化していくのかなと思って、擬人化的ぎじんかてきな表現ひょうげんに挑戦ちょうせんしました。自分からやわらかくはがれていって、カステラになっていくっていうのがおもしろいんじゃないかなと思っています。木の素材感そざいかんと食べ物の質感しつかんを融合ゆうごうできたなっていうので、すごく気に入っています」

『注がれるコーヒー』

『味付け海苔』

『カステラになりたい木の気持ち』

──たいへんだった作品はありますか?

「たいへんだったのは『納豆なっとう』ですね。粒つぶの数がすごく多くて、重かさなっているんですよね。だから、ちょっとでもずれると作品として成なり立たなくなってしまう。あとはねばねば感をどう表現ひょうげんするかという部分。ただ彫ほっただけじゃ完成かんせいせず、そこに着色ちゃくしょくの技術ぎじゅつをとり入れたことで完成かんせいしたという意味いみで、すごく難むずかしかったけれどおもしろかった作品です。実は初期しょき作品なんですけれど、木でできなさそうなものを作ったらみんなおもしろがるかなって思って作ってみたのが、納豆なっとうだったんです。木の感じがないですよね」

『納豆』

───もしかしてパックに入っている納豆の数まで再現していますか?

「豆の数もちゃんと数えてコピーします。あれは豆の粒つぶを下書きして彫ほっています」



【今後こんごの活動かつどうや目標もくひょうについて】

───2023年12月に、みんなでわいわい楽しめる木彫きぼりクイズ絵本『どっち?』(講談社こうだんしゃ)が出ました。

「この絵本は食べ物が並ならんだ写真しゃしんの中から、木彫きぼりでできた食べ物を見つける木彫きぼりクイズ絵本です。SNSで木彫きぼりクイズを投稿したことがきっかけです。本物の中に木彫きぼり作品を混まぜて、『どれが木彫きぼり?』ってクイズなんですけれど。そうしたら、みんな答えたがるんです。『これが木彫きぼり!』『あれが木彫きぼり!』って。木彫きぼりクイズっていちばんコミュニケーションがとれる題材だいざいなのかなと。木彫きぼりクイズを本にすることで、いろいろな人と楽しんでもらいたいなという気持ちがあります。SNSでは僕ぼくが出題者しゅつだいしゃなんですけれど、本になれば、誰だれでも出題者しゅつだいしゃになれますよ。みんなが僕ぼくの「どや〜っ」って気持ちを体感たいかんできるんです。結構けっこう気持ちいいんですよ、みんなが間違まちがえてくれると(笑)。そういうコミュニケーションが増ふえていったらいいなあって」

木彫りクイズ絵本『どっち?』(講談社)

──この絵本の出版しゅっぱんを記念きねんした展覧会てんらんかいも開催かいさいされましたが、やはり展覧会てんらんかいでも、お客様きゃくさまの反応はんのうを見たりするのですか?

「見ていますね。こっそりのぞいています。展覧会てんらんかいでみんなの反応はんのうを見るのが楽しくてしょうがないんです」

──展覧会てんらんかいでの印象的いんしょうてきなできごとはありますか?

「木彫きぼりの作品を作って持ってきてくれた小学生がいます。バウムクーヘンをひとかけら作って持もってきてくれました。上手に作っていましたね。これもうれしいことです。そういう仲間なかまも増ふえて欲しいし。木彫きぼりじゃなくても、僕の作品を見て何か作りたくなったとか。ハムスターを粘土ねんどで作ってくれた女の子がいて、それも持もってきてくれたんですけれども、僕ぼくの『つままれた豆大福まめだいふく』という作品を見て、自分の飼かっているハムスターをつまんでいる状態じょうたいを思いついて粘土ねんどで作ってくれたんですって。そういうのもうれしいです」

──これからやってみたいことはありますか?

「1つやってみたいのは、全国を展覧会てんらんかいで回って、みんなに直接ちょくせつ木彫きぼりのおもしろさを目で見て体感たいかんしてもらうこと。あとは、僕ぼくの木彫きぼり作品は正直言語げんごのいらないアートだと思うんです。誰でも楽しめるし、誰でも理解りかいできるようなアートなので、国とか、人種じんしゅとか関係なく楽しんでもらえたらいいなあと思っているので、ちょっとずつ世界に向けて発信していきたいです。でも世界の食べ物となると、これだっていうのを見つけて、本物を手に入れて食べないといけないから、1回海外旅行をしないといけないですけれどね。木彫きぼりって本当にすごく可能性かのうせいがあるんですよ。木も食べ物も誰もが知っている素材そざいですから」

─最後に読者である子どもたちにメッセージをお願いします。

「僕ぼくは今、めちゃくちゃ楽しくてしょうがないですよ。人生でいちばん楽しいですね。子どものころは、こんな人生をまったく想像そうぞうできなかったですね。僕ぼくは作品を作りたいというよりも、コミュニケーションを作りたいという思いが強くて。それが今、人生の中ですごくいちばんできているから、すごく楽しいし、幸せです。だから、とにかく今を楽しくってことですね。僕ぼくはそれをずっと大事にして生きてきて、ここにたどりついているので。本当に将来しょうらい何があるかわからない、想像そうぞうもできないから、とにかく今を楽しく生きていれば、それが周りにも伝わって、周りも楽しくなるし、自分の未来もどんどん明るくなる。だから、まずは今が楽しくなるように進んでいってほしいなって思っています」

子どもたちへのメッセージとともに

キボリノコンノさん プロフィール

木彫きぼりアーティスト。1988年生まれ。2021年に趣味しゅみで木彫きぼりをはじめ、「あっと驚おどろくもの」をテーマに作品を制作せいさく、SNSで発表はっぴょうし続つづけている。数多かずおおくの作品がテレビやインターネットで話題わだいとなり、2023年からプロの木彫きぼりアーティストとして本格的ほんかくてきに活動けつどうを開始かいし。全国各地かくちで展覧会てんらんかいやワークショップなどのイベントを開催かいさい。

ホームページhttps://kibori-no-konno.jimdofree.com
X(旧Twitter) https://twitter.com/kibori_no_konno
Instagram https://www.instagram.com/kibori_no_konno
YouTube https://www.youtube.com/@kibori_no_konno
TikTok https://www.tiktok.com/@kibori_no_konno


(取材・撮影日:2023年11月12日 少年写真ニュース編集部 吉岡)

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カテゴリー: インタービュー

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