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埼玉県にある所沢市立北秋津小学校で、ワタナベエンターテインメント所属のお笑い芸人コンビ「豆鉄砲」の東健太郎さんとホセさんの二人による、児童たちに向けた「特別公開授業」が行われました。
豆鉄砲は、2023年に「ワタナベお笑いNo. 1決定戦2023」王者、2024年と2025年の「M-1グランプリ」では準決勝まで進出、また、「ツギクル芸人グランプリ2025」王者と、今勢いに乗っている注目の若手お笑い芸人コンビです。

授業の構成は、まず全学年の児童を対象とした「豆鉄砲お笑いライブ」と「子どもたちからの質問タイム」、休み時間をはさんで、5〜6年生を対象とした「キャリア教育講演会」です。

児童たちの前に登場した豆鉄砲の二人は、「今年で3年目になりますが、みんな『年に1回来てくれている人』だと認識してくれていますね」と児童たちの歓迎の様子に笑顔を見せます。
「僕たちのこと見たことある人?」という質問には、児童たちから「M-1で見た!」、「ラヴィット〜!」というたくさんの声が出てきました。
ホセさんは「みんな見てくれているんですね。でも、『ラヴィット!』に出たときはすべったので、あんまり見てほしくなかったなあ……」と話しました。
そして、毎年恒例、ホセさんが特技のジャンプを児童たちに披露。児童たちからは大歓声が上がります。


続いて、二人はネタを披露、児童たちも盛り上がります。

質問コーナーでは、全学年それぞれの代表の児童たちが舞台に上がり、豆鉄砲の二人に、あらかじめ準備していた質問をしていきました。
まずは1年生から。質問は、「にらめっこしてもらえますか?」。
児童二人と豆鉄砲でおもしろい顔をします。どっちが勝ったかを決めるのは、児童たち。1年生が見事勝利したあと、先生も舞台に立ち、みんなでもう一度にらめっこをしました。

2年生は、「指ずもうで勝負してください!」。かなり白熱した勝負展開となったなか、勝利したのは、2年生でした。
次は、5年生。「今まででいちばんすべったネタを、45秒で披露してもらえますか?」ということで、「どうして、その質問になったのですか?」とホセさんが尋ねると、「自分だけ恥ずかしいネタをして、変な空気になった」、「米作りの体験をしたときに、先生が『こめにちは〜』って言ってすべったから」とのこと。
そこでホセさんがスリッパを使ったネタを披露したところ、児童たちにはそれなりにウケるという意外な展開に。

4年生は、豆鉄砲の二人を驚かせることに。児童が3人出てきて、「お笑いのネタをするので、そのあと質問に答えてください」ということで、まずは4年生がネタを披露。
「将来は何になりたい?」という問いに、「働く車になりたい」という独特な世界観のネタに、豆鉄砲も高評価。
ホセさんは「みんなにも受けているし、おもしろかったです」、東さんは「脅威に思えて、途中から笑えなくなってしまいました」と感想を述べました。
そのあと、4年生からは「子どものころの夢について教えてください」との質問が出ました。
東さんは、「子どものときはまだ芸人を目指していなかったですが、コントは披露していたかな。子どものときはサッカー選手になりたかったです」と、また、ホセさんは、「芸人になりたいと思ったのは大学生のとき。小学生のときはウルトラマンになりたかったです」と回答。
そして、豆鉄砲が4年生に逆に将来何になりたいのかを質問すると、先ほどのネタで「救急車になりたい!」、「パトカーになりたい!」と言っていた児童たちが、「お医者さん」、「警察官」との回答。豆鉄砲は「立派な夢じゃないか! しっかり夢をかなえてください!」とエールを送りました。
3年生は「腕相撲をしてください!」とのことで、まずは3年生と豆鉄砲が勝負。かなり白熱した戦いを繰り広げましたが、豆鉄砲が負けてしまいます。
さらにそのあと、力自慢の先生が舞台に上がり、豆鉄砲と対決するも先生の圧勝でした! 「北秋津で最強なだけあって、普通に負けました」とホセさん。

6年生からの「国民的な芸人が来るとしたら、何がしたいですか?」という質問に、豆鉄砲が児童たちに「国民的な芸人っていえば誰かな?」と質問を返すと、「錦鯉!」「千鳥!」、「豆鉄砲!」と名前が挙がりました。
ホセさんは、「小島よしおさんが来るとして、持ちネタ『そんなの関係ねえ!』をいっしょに踊りながら、ぼくはその動きで発電したい!」と、『そんなの関係ねえ!』を踊りながら答えました。
質問コーナーが終わったあとは、さらに豆鉄砲がネタを披露。ネタの途中にホセさんが舞台から降りて東さんを探し回り、児童たちも大盛り上がり。


最後、児童たちからお礼に校歌のプレゼントがありました。

全校児童に向けた特別授業終了後は、休み時間をはさんで、5年生、6年生を対象に、豆鉄砲による「キャリア教育講演会」が行われました。

あたたかい人間関係のあり方を学び、児童の豊かな心の育成と、高学年の子どもたちへのキャリア教育を目的としたもので、今年度の所沢市「心のエネルギープロジェクト」、「いじめ未然防止プログラム研究」における北秋津小学校の取り組みのひとつとなります。
豆鉄砲の二人は、将来を考えるうえでのアドバイスや、お笑い芸人になるまでの道のり、仕事への思いについて児童たちに話しました。
児童たちからの質問コーナーでは、勉強のことや将来の夢などについての質問があり、豆鉄砲は、自らの体験などを交えながらていねいにアドバイスをしました。

「やりたいことはたくさんあると思うから、我慢をしないでたくさんチャレンジしてください。そして、めちゃくちゃ失敗したほうがいいと思っています。もちろん失敗はしないほうがいいんだけれど、みんなにはいろいろなことをしてほしいんです。学校っていうのは、夢を見つけるためにある場所だと思っているし、みんなは『自分はこれは得意だな』ってことを決める時期だから、今できることをなんでもやってみてください」とホセさん。
東さんは「お笑い芸人の仕事って、たとえば先生とかに比べたら、気楽な職業だと思うんですけれど、僕がこの仕事でいいなと思うところは、なんでもポジティブにできるところ。みんなも笑うし、それで自分も幸せになる力がお笑いにはあるから、そういうところが好きです」とお笑い芸人という仕事の魅力を児童たちに伝え、「芸人になれたから、今、みんなとこうして会えています。自分が得意だなということを1個でいいから見つけて、それを生かすということを忘れないでください」と結びました。
そして、「キャリア教育講演会」は終了し、豆鉄砲の二人は、教室で6年生といっしょに給食を食べたあと、学校を後にしました。
北秋津小学校の瀬川英二校長先生は、「北秋津小学校では、『幸せな子ども時代を子どもたちにつくろう』ということがいちばんの目標で、そのために何をするかということをつねに考えています。将来に困難なことが起きても、子どもの頃の幸せな思いをもとにがんばれるということは、あります。自分で自分の背中を押して、前に進んでいけます。今日の特別授業で豆鉄砲の二人と触れ合ったことを、子どもたちはきっと記憶の片隅で覚えてくれていると思います。テレビで見ている人が目の前に現れて、少し話をしたとか、そういうことが、いずれその子の人生に影響を与えることがあるかもしれないんです。舞台に上がった子どもたちは、豆鉄砲が来るこの日まで、質問を考えたり、それこそ2年生は「絶対に勝つ!」と指ずもうの練習をしたり、準備をがんばりました。多くの人の前で、舞台に上がって何かを話すなんてことも、子どものときはなかなかできないですよね。でも、そういうときこそ、やれることを思いっきりやってほしいと思っています。先生も助けますから。そして、こうした授業を年度の計画に入れてキャリア教育のねらいを明確にし、教育課程に位置付けて実践していくことも大切です。ふだんの授業の時間ももちろん大切にしながら、子どもたちが来て楽しいと思ってくれる学校づくりをしていきたいと思います」とお話ししてくださいました。
【豆鉄砲から子どもたちへのメッセージ】

東さん:
子ども時代に先生と接するうえで、怒られようが、喜怒哀楽のどんな感情であろうが、真剣に接してくれたことって、大人になってからも覚えているじゃないですか。たとえ、怒られて、その瞬間はめっちゃ嫌だったことも、歳をとってくると、先生たちは愛を持って本気で接してくれていたんだなって思い返すんですよね。それをみんなにも感じてほしいです。
今回の特別授業もそうだと思います。お笑い芸人の立場として話すという、僕らにしかできないことを、今後もみなさんに伝えていけたらなと思います。学校に行くと毎回パワーをいただいて、疲れも吹っ飛ぶというか、みなさんと触れ合うのは本当に楽しいので、今後もよろしくお願いします。そして、いつでも待っているから、かかってこい!
ホセさん:
この学校では、僕らはスターになりつつあります。あのときのお兄ちゃんたちだ、って思ってもらえるのがうれしいです。
みんなには、恋をしてほしいですね。今となっては、僕もふられたこともおもしろい話にできますが、何もしないというのがいちばんよくないです。
恋だけではなく、熱中できるものには、なんでも熱中してほしいと思いますし、つねに何かをしていてください。僕は大人になってから、子どものときにやらなかったことに対していろいろな後悔をしているから、みんなにはなんでもやってほしいって思っています。
所沢市立北秋津小学校
埼玉県所沢市北秋津623番地
ホームページ https://kitaakitsu-e.edumap.jp
豆鉄砲
メンバー:東健太郎、ホセ
ホームページ https://www.watanabepro.co.jp/mypage/4000113/
(取材・撮影:2026年1月「デジタル少年写真ニュース」編集部 吉岡)

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