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【来場者らいじょうしゃ10万人突破とっぱ】古代DNAからせまる日本人がきた道 特別展とくべつてん「古代DNA―日本人のきた道―」は6月15日まで開催かいさい

2025年5月28日 by Sato

日本の古代の人はどんな人で、どんな生活をしていたのでしょうか?

ここ数年で進化した古代DNA研究から、日本人のルーツと歴史れきしをさぐる特別展とくべつてん「古代DNA―日本人のきた道―」が国立科学博物館はくぶつかん(東京・上野公園)で開催中かいさいちゅうです。


国立科学博物館はくぶつかんの篠田謙一しのだけんいち館長は、展覧会てんらんかいについて「人骨じんこつからDNAをとって、たとえば、古墳こふん時代に石棺せっかんに入っている人たちの人間関係かんけい、血縁けつえん関係かんけいまでがわかるようになりました。その新たな学問のDNAが教えてくれた、日本人の起源きげんあるいは集団しゅうだんのなりたちといったものをベースに、時代や地域ちいきにわけて歴史れきしを再構成さいこうせいしてみたというのが今回の展覧会てんらんかいです」と説明せつめいしました。

国立歴史れきし民族みんぞく博物館はくぶつかんの名誉教授めいよきょうじゅ、藤尾慎一郎ふじおしんいちろう先生は、「今まさに先史せんし時代研究および考古学全般ぜんぱんに関して人間と文化との関係かんけいというものがゲノムレベルで一体どうなってくるのかという新しい局面に入りつつあります。この新しい流れを、若わかい研究者や、この展示てんじを見るであろう小学生、中学生といった未来みらいの考古学者たちにぜひ感じ取っていただいて、将来の研究への発展はってんへとつなげていっていただければと切に願っております」と結びました。

展示てんじは、「旧石器きゅうせっき時代」「縄文じょうもん時代」「弥生やよい時代」「古墳こふん時代」を時代ごとに紹介しょうかいする章と、「南の島の人々」「北の大地の人々」を紹介しょうかいする章の6つの章で構成こうせいされ、イヌやイエネコと日本人の関かかわりについての2つのトピックをもりこんでいます。

章のはじめには、その時代を代表する頭骨とうこつが展示てんじされていて、頭骨とうこつの人がどんな人物で、生きていた時代はどんな時代だったのか、DNA研究で何がわかったのかを語りかけてきます。親しみやすい話し方や生活の様子に、まるで古代の人たちと会話をしているような気分になります。

第1章の「最初さいしょの日本人―ゲノムから見た旧石器きゅうせっき時代の人々」では、沖縄県おきなわけんの石垣島いしがきじまで発見された「第4号人骨じんこつ」とよばれる、2万7000年前の全身骨格こっかくのそろった人骨じんこつを展示てんじしています。この人骨じんこつのDNA分析ぶんせきに成功せいこうしたことで、はじめて日本列島における旧石器きゅうせっき時代の人の核かくゲノム情報じょうほうが明らかになりました。

白保竿根田原洞穴遺跡4号人骨 旧石器時代 沖縄県白保竿根田原洞穴遺跡 沖縄県立埋蔵文化財センター蔵

第2章の「日本の基層きそう集団しゅうだん―縄文じょうもん時代の人と社会」では、人の形や、陸りくや海の生き物などの形をしたかわいい土偶どぐうなどがたくさん登場します。

第3章の「日本人の源流げんりゅう―さまざまな弥生人やよいじんとその社会」では、弥生やよい時代、日本列島にさまざまな遺伝的いでんてきな特徴とくちょうをもつ弥生人やよいじんが誕生たんじょうし、その復顔像ふくがんぞうを見ると、現代人げんだいじんに近い顔つきになってきており、「日本人のルーツ」を感じることができます。

左:青谷上寺地遺跡8号人骨複顔(青谷上寺朗) 鳥取県立青谷かみじち史跡公園蔵
右:青谷上寺地遺跡8号人骨(男性) 弥生後期2世紀 鳥取県青谷寺地遺跡 鳥取県立青谷かみじち史跡公園蔵

第4章の「国家形成期けいせいきの日本―古墳こふん時代を生きた人々」で展示てんじされている馬形埴輪はにわは、大阪おおさか以外いがいでは初はつの展示てんじとなります。日本列島に馬がやってきたのは、実は古墳こふん時代以降いこうなのです。

上:茶山2号墳馬形埴輪 古墳中期、5世紀 大阪府茶山2号墳 羽曳野市教育委員会蔵
下:行者塚古墳出土轡3点(複製) 古墳中期、5世紀 兵庫県行者塚古墳 加古川市教育委員会蔵

第5章の「南の島の人々―琉球りゅうきゅう列島集団しゅうだんの形成史けいせいし」や、第6章の「北の大地の人々―縄文人じょうもんじんがアイヌになるまで」では、ゲノム解析かいせきや出土品などを通して日本列島の南と北でそれぞれ独自どくじの集団しゅうだんが文化を発展はってんさせてきたことを紹介しょうかいします。

また、「トピック1 イヌのきた道」、「トピック2 イエネコの歴史」では、日本人とのむすびつきが強いイヌやイエネコも登場し、そのルーツにせまります。

骨ほねにのこされたDNA情報をもとに復元ふくげんした、縄文犬じょうもんけんと弥生やよい犬けんの模型もけいは今回が初公開はつこうかい。最古さいこのイヌの祖先そせんとされるニホンオオカミの剥製はくせいは、当時小学4年生の女の子が発見したことで話題となった、国立科学博物館はくぶつかんの収蔵庫しゅうぞうこで長年「ヤマイヌの一種いっしゅ」として保管ほかんされていたものです。足元のつめがのびていることから飼育しいくされていた可能性かのうせいが高いそうです。

ニホンオオカミの剥製:国立科学博物館蔵

オオカミへの信仰しんこうが深い神奈川県かながわけんの清川きよかわ村の民家みんかで「家の守り神」として保管ほかんされていた5体の頭骨とうこつも展示てんじされ、これらをそろって見ることができる機会きかいはなかなかないそうです。

「トピック1 イヌのきた道」展示風景

ネコの足あとである可能性かのうせいが高いとされる「動物足跡あしあと付つき須恵器すえき」は、動物の足あとがついた土器どきとしては国内で最もっとも古いものの一つです。

動物足跡付須恵器:古墳時代終末期 6世紀〜7世紀初頭  兵庫県見野6号墳 姫路市教育委員会蔵

特別展「古代DNA―日本人のきた道―」

■会期: 6月15日(日)まで
■開館時間:9時〜17時(入場は16時30分まで)
■休館日:月曜日 ※ただし6月9日(月)は開館
※会期・開館時間・休館日等は変更になる場合がございます
■会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
■公式サイト:https://ancientdna2025.jp
■7月19日(土)〜9月23日(火・祝)まで名古屋市科学館(愛知県)にて開催

取材協力:国立科学博物館展示部/特別展「古代DNA―日本人のきた道―」広報事務局

(取材・撮影:2025年3月14日「デジタル少年写真ニュース」編集部 吉岡)

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カテゴリー: イベント・募集情報

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