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気象業務きしょうぎょうむ150周年しゅうねん企画展きかくてん「地球を測はかる」6月15日まで国立科学博物館はくぶつかんで開催かいさい

2025年5月24日 by Sato

1875年6月1日に東京気象台きしょうだい(現在げんざいの気象庁きしょうちょう)において、日本の気象業務きしょうぎょうむとしての気象きしょう・地震観測じしんかんそくが始まりました。この日は「気象記念日きしょうきねんび」として制定せいていされています。

みなさんにもなじみ深い天気予報よほうは、1884年6月1日に始まりました。

最初さいしょの天気予報よほうは「全国一般いっぱん風ノ向キハ定リナシ天気ハ変かわリ易やすシ但ただシ雨天勝チ」(全国的ぜんこくてきに風の向きは定まらず天気は変かわりやすい)という、全国の予想をたった一文で表現ひょうげんするもので、人が1日3回観測かんそくし、記録きろくも紙に書いていました。

今年は気象業務きしょうぎょうむが開始されてから150周年しゅうねんということで、気象業務きしょうぎょうむ150周年しゅうねん企画展きかくてん「地球を測はかる」が、国立科学博物館はくぶつかん(東京・上野公園)で6月15日まで開催かいさいされています。



日本における自然現象しぜんげんしょうの観測方法かんそくほうほうやその歴史れきしをたどりながら、これまでに蓄積ちくせきされてきた観測かんそくデータから地球環境かんきょうやその変化へんかが明らかになってきたこと、さらに将来しょうらいの予測よそくにも大きく貢献こうけんしていることをわかりやすく紹介しょうかいしています。

展示てんじは、中央ホールの「人はなぜ地球を測はかるのか」、展示室てんじしつの第1章「自然現象しぜんげんしょうを測はかる」、第2章「大気と海を測はかる」、第3章「地球内部を測はかる」、第4章「宇宙うちゅうや空から地球を測はかる」で構成こうせいされています。それぞれの「章」の入り口には子ども向けのクイズなどが掲示けいじされており、中の展示てんじを見ると、その答えがわかるようになっています。中央ホールから展示室てんじしつへ、または展示室てんじしつから中央ホールへと、どちらから見ても楽しめるようになっています。



【展示てんじの内容ないよう】

〈中央ホール「人はなぜ地球を測はかるのか」〉

この企画展きかくてんの入り口ともなる中央ホールの展示てんじの見どころは3階まである大きなバナーです。地上から宇宙うちゅうまで、地球観測かんそくが何を使ってどのように行われているかをわかりやすく示しめしてあります。



〈第1章「自然現象しぜんげんしょうを測はかる」〉

 明治めいじ時代になり、日本の近代化きんだいかが進む中で、自然現象しぜんげんしょうの観測かんそくが日本でどのように始まったのかを紹介しょうかいしています。

 日本の近代化きんだいかは西洋の技術ぎじゅつを取り入れることから始まり、それは気象きしょうや地震じしんの観測かんそくでも同じでした。

 日本での本格的ほんかくてきな気象観測きしょうかんそくが始まったのは1872年。貿易ぼうえきをするためには海の観測かんそくが必要ひつようであるということで、北海道の函館はこだてに観測所かんそくじょをつくりました。1883年には、日本初はつの印刷いんさつ天気図がつくられました。


西洋の技術者ぎじゅつしゃが日本に来てまずおどろいたのは、地震じしんの多さでした。1880年に横浜市よこはましで起きた地震じしんをきっかけに、世界初はつの地震じしん学会が発足。日本の地震学じしんがくの始まりは、世界の地震学じしんがくの始まりでもありました。
火山などの研究も、地震学じしんがくの研究者が行っていました。日本初はつの火山専用せんよう観測所かんそくじょとなる「浅間あさま火山観測所かんそくじょ」は1911年8月26日に設立せつりつされ、当時の資料しりょうなども展示てんじされています。その日は、2024年から「火山防災ぼうさいの日」として制定せいていされました。



〈第2章「大気と海を測はかる」〉

気温や湿度しつど、海水温などを正確せいかくに観測かんそく・記録きろくすることで、わたしたちの身の回りの環境かんきょうをより客観的きゃっかんてきに把握はあくできるようになります。過去かこの変化へんかを分析ぶんせきすることは、将来しょうらいの天気や気候きこうの傾向けいこうを予測よそくする手がかりにもなります。海や大気の観測かんそくは、わたしたちの生活に欠かかせないものです。

高気圧こうきあつ、低気圧ていきあつという言葉を知っていると思いますが、昔の人は気圧きあつが高くなるとどうやら天気がよくなる、気圧きあつが低ひくくなるとどうやら天気が悪くなるというのを経験的けいけんてきに知っていました。昔の湿度計しつどけいとして使用されていた「毛髪湿度計もうはつしつどけい」は、その名の通り、湿気しっけによる人の髪かみの毛の伸のび縮ちぢみの変化へんかを紙に記録きろくしていました。

海の様子を知ることは地球の気候変動きこうへんどうを知るうえでも欠かせませんが、気象庁きしょうちょうの気象観測船きしょうかんそくせんの模型もけいなども展示てんじされています。



〈第3章「地球内部を測はかる」〉

地震じしん、火山、地磁気ちじき、地殻変動ちかくへんどうなどは、たくさんの場所で精度せいどの高い観測かんそくが必要ひつようになります。今では海の中などにも地震計じしんけいや津波計つなみけいがあり、地震じしんの場所や大きさ、動き方をコンピュータで把握はあくできますが、昔は地図にコンパスなどで手書きをして、線せんと線せんが交わったところから震源しんげんを決定していたそうです。

日本には火山がたくさんありますが、地上だけではなく海底かいていにもあります。2021年福徳岡ノ場ふくとくおかのばで発生した海底噴火かいていふんかで発生した軽石のうち、最大級さいだいきゅうのものも展示てんじされています。



〈第4章「宇宙うちゅうや空から地球を測はかる」〉

 今では、空や宇宙うちゅうなど、より高いところから地球を観測かんそくできるようになりました。人工衛星えいせいや航空機こうくうきを使った地球観測かんそくについて、紹介しょうかいしています。

空からの測量そくりょうや地震観測じしんかんそくに活用されているのは、航空機こうくうきです。地上からアクセスが困難こんなんな場所、危険きけんな場所の観測かんそく・撮影さつえい、地震じしんなどの自然災害しぜんさいがいが発生した地域ちいきの状況じょうきょうを正確せいかくに把握はあくするための撮影さつえいなどが行われています。

空より上の宇宙うちゅうから地球を観測かんそくしている人工衛星えいせいのひとつが、「人工衛星えいせいひまわり」。現在げんざいは8号と9号が活躍中かつやくちゅうで、その歴史れきしについても展示てんじされています。

企画展きかくてん「地球を測はかる」は、歴史れきし、気象きしょう、災害さいがい、宇宙うちゅうなどから日本の気象きしょうや地球観測かんそくのあゆみをたどる展示てんじとなっています。また、日本館や地球館の常設展じょうせつてんに、関連かんれんした展示てんじもあるので、あわせて見に行ってみましょう。




【気象観測のあゆみ】
1875年 気象業務の開始
1883年 天気図の作成開始
1884年 天気予報の開始
1921年 観測船による海洋気象観測開始
1932年 富士山頂観測所の設置
1938年 ラジオゾンデによる定常的な高層気象観測開始
1954年 気象レーダーの現業運用開始(大阪)
1957年 南極昭和基地における気象観測開始
1959年 電子計算機を用いた数値予報を開始
1965年 富士山レーダー完成
1971年 全国20か所の気象レーダー観測網の完成
1974年 アメダス(地域気象観測システム)の運用開始
1978年 静止気象衛星ひまわり観測開始
1996年 気象庁ホームページ開設
2019年 目視観測通報の自動化
2020年 新型気象レーダーの順次整備開始
2022年 ひまわり9号運用開始(現在運用中)


【気象業務150周年企画展「地球を測る」】

会場:国立科学博物館日本館1階 企画展示室及び中央ホール
開催期間:6月15日(日)まで
開館時間:9時〜17時 ※入館は各館閉館時間の30分前まで
休館日:月曜日 ※6月9日(月)は開館
入場料:一般・大学生:630円(団体510円)、高校生以下及び65歳以上:無料
※本展は常設展示入館料のみでご覧いただけます ※団体は20名以上

ホームページ:https://www.kahaku.go.jp/event/2025/03observingearth/



(取材・撮影:2025年3月24日 「デジタル少年写真ニュース」編集部吉岡)

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カテゴリー: イベント・募集情報

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